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お知らせ
WHAT IS THE GER?
「ゲル」とは?
ゲルとは、モンゴル人の遊牧民の移動式住居のことを言います。モンゴル人は自然を大切にする民族で、過放牧による自然へのダメージを避けるために、季節ごとに家畜を追いながら場所を変えて生活をします。 そこで、簡単に組み立てができて、運搬しやすいゲルが役に立ちます。
mongol ger
モンゴル「ゲル」の5つの特徴
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01
組み立てが簡単
「ハナ」という壁を円状に組み立て、「トーノ」という円盤状の天井を「オニ」という長い棒でつなぎます。 天井の下は二本の柱でしっかり支えます。それからは、フェルトや布のカバーをかぶせて、壁の周りを帯状の縄で縛り安定させます。 組み立てがはじめての方々でも、2~3人で、おおよそ1~2時間で完了します。
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02
運搬しやすい
今ではトラックで運ぶこともありますが、解体したゲル一棟のパーツはラクダ一頭で運べるほどの量になります。 場合によっては、何百kmもの移動をすることもあるため、目的地に着くまでに何回も組み立てたり、解体したりを繰り返すこともあります。 このような運搬のしやすさもゲルの特徴の1つです。
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03
夏は涼しく、冬は暖かい
季節によってカバーを変える等をすることで、ゲルを季節に合わせてカスタマイズできます。 夏は布など、薄い素材でできたカバーを使います。モンゴルの空気は乾燥しているため、カラッとした風でゲルの中が涼しくなります。 冬はフェルトなどの厚いカバーを使用し、ゲル全体を密封します。
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04
風通しよく、いつでも新鮮な空気を満喫できる
夏はカバーを下からめくるだけでも風通しがよくなりますが、冬でも風通しを良くする方法があります。 「トーノ」というゲルの円盤状の天井は、十字型に中が穴が空いていて、外側から「ウルフ」という四角い布をかぶせたりたたんだりして、天井を開閉します。 他にも、ドアを開けておくなどで風通しを良くすることができます。
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05
ドーム状の構造が災害に強い
ドームの天井は「トーノ」と「オニ」によって造られています。 この天井は重さがありますが、円状に立てられた壁の外側を帯状の縄で何重にも固定することにより、とても安定した構造にすることができています。 耐震性が強い上、天井から重りをつける等の対策を施すことで強風にも耐えられます。
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